泌尿器科診療 症状別『考えられる病気』

症状別『考えられる病気』

さて、どんな症状のときに泌尿器科に受診し、そのときどんな病気が考えられるでしょう?

1:血尿が出る・・・・・・・

痛みを伴うときは、膀胱炎や結石が考えられますが、痛みを伴わないときは、腎・尿管・ 膀胱の腫瘍(癌) が考えられます。
*糸球体腎炎などの内科疾患の事もあります。内科の診療へ

◎膀胱癌の治療
早期の癌は内視鏡による保存的な治療が可能ですので、出来るだけ早く病院に行くことが必要です。
病期が進むと、開腹による治療が必要となります。なお、外科的に癌が摘出できない場合は、抗がん剤による治療が必要となります。当院では内視鏡、外科的手術、抗がん剤いずれの治療も行っております。

2:排尿するとき痛い・・・・・・・

最も考えられるのが膀胱炎です。
出血を伴うこともありますが、内服薬で十分で治療可能です。

3:尿が出にくい・・・・・・・

尿道や前立腺の疾患で起こる場合が多く、特に頻度が多いのは前立腺の病気です。
前立腺肥大症と前立腺癌とがあります。

・尿道狭窄
尿道炎や外傷後に尿道が狭くなる病気です。内視鏡による治療を行います。
・前立腺肥大症
膀胱の出口にある前立腺が大きくなり尿道を圧迫して尿が出にくくなる病気です。
薬による治療と内視鏡による手術的な治療法があります。 詳細へ
・前立腺癌
検査法の進歩により早期診断が可能で、病期により手術もしくは薬による治療を行います。
比較的根治性が高い癌です。 ハイフ(HIFU)治療へ
・神経因性膀胱
神経の障害で尿道が開かなくなったり、膀胱が収縮しなくなる病気です。

4:尿がもれる・・・・・・・

尿がもれるにはいくつかのタイプがあります。

  • (1) いつ漏れたのか分からない
  • (2) 間に合わずに漏れる。
  • (3) 走ったり、咳をしたときに漏れる。

(1)(2) 膀胱の機能異常(神経因性膀胱)によるものが多く、脳血管障害(脳出血、脳梗塞)後や、子宮癌などの骨盤内の手術後に起こります。
残尿がない場合には薬による治療ですが、残尿がある場合には自分で管を使って尿を取ることが必要な場合もあります。

(3) 女性の膀胱底の支持組織が弱くなっておこる場合が多く、支持組織を鍛える運動を行います。
運動療法で改善しない場合は、手術が必要です。

5:腰やお腹が痛い・・・・・・・

腎臓でできた結石が腎臓から尿管に落ちてくる時に激痛が出現します。普通は片側性で、出血を伴うことが多いです。

治療は現在ではESWL(体外衝撃波破砕)で結石を砕き排石を促すことが主流で、当院でもこの治療を行っています。
入院期間は、日帰り~3日間程度で、退院後はすぐに仕事が可能です。 ESWL(体外衝撃波破砕)へ

6:尿道から膿が出る・・・・・・・

普通は性病で、排尿時に尿道が痛みます。性交で感染しますが、フェラチオでも感染します。女性の場合は無症状の場合が多くこのことが性病の多い原因です。原因菌は、淋菌、クラミジアで、性交後2~5日で発症します

治療は内服薬で十分ですが、最近薬に耐性を持つ菌が出現しており、治療に時間を要する場合もあります。

7:勃起しなくなった・・・・・・・

最近バイアグラの開発により、今までは治療が困難な患者も勃起力が改善するようになりました。

しかし、心臓病を有する患者では死亡例もあり、きちんと心臓の検査を受けた上での内服が望ましいと言えます。

8:熱が良く出る・・・・・・・

反復する発熱が出現する場合は、腎盂腎炎を繰り返している事があり、発熱時は検尿を行い異常があれば泌尿器科の検査・治療が必要です。

特に幼少のころから腎盂腎炎を繰り返していれば、膀胱からの尿が腎臓に逆流する病気があり手術的治療が必要です。